Logicool MX5500に付属のBluetoothドングルをLinuxで使う

Logicool MX5500等、Logicoolの一部のワイヤレスキーボードやワイヤレスマウスのレシーバー(USBドングル)は、USB Bluetoothアダプタとして使用することができるようになっています。

このUSBドングルはちょっと特殊で、単純にPCに接続しただけだとHIDモードとなり、あたかもUSBに直接キーボードとマウスを接続したように見せかける仕組みになっています。(設定を簡単にする意図? あと、こうしないとPCのBIOS画面等で操作できないというものあるでしょう。)

Windowsでは、付属のソフトウェア(Bluetooth接続アシスタント)でその他の機器をBluetoothで接続できるモード(HCIモード)に切り替えることができ、この設定をして初めて一般的なBluetoothアダプタとして機能するようになります。


Linux(具体的には Fedora 12)でも、単純に接続しただけだとHIDモードとなるため、Bluetoothアダプタとしては使用できませんでした。せっかくなので、これをHCIモードに切り替えるための方法を調べたので、メモしておきます。

設定の前に、一時的にMX5500のキーボードやマウスは使用できなくなるので、別のキーボード・マウスを接続するなり、VNC等で別マシンから設定作業ができる状態にしておく必要があります。


設定は一ヶ所、 /lib/udev/rules.d/70-hid2hci.rules で

# Logitech devices (hidraw)
KERNEL=="hidraw*", ATTRS{idVendor}=="046d", ATTRS{idProduct}=="c70[345abce]|c71[34bc]", \
  RUN+="hid2hci --method=logitech-hid --devpath=%p"

のように、"hidraw"となっている部分を

KERNEL=="hiddev*", ATTRS{idVendor}=="046d", ATTRS{idProduct}=="c70[345abce]|c71[34bc]", \
  RUN+="hid2hci --method=logitech-hid --devpath=%p"

と、"hiddev" に書き換えるだけです。


この状態でUSBドングルを差し込み直すと、通知エリアにBluetoothアイコンが現れますので、ここからマウスやキーボード、その他の機器を接続すればOKです。