AD-HD26TC のおかげでM1 MacBook ProでスマートグラスMOVERIO BT-40が使えるようになった

エプソンのMOVERIO BT-40というスマートグラスがあります。

エプソン MOVERIO スマートグラス BT-40
これはUSB Type-C DP Alt Mode出力に対応したPCやスマートフォンなどに接続して、FullHD (1920x1080) 60Hzの映像を仮想的な大画面で楽しめるというものです。
専用コントローラ(Androidバイスらしい)付きのモデルもあるのですが、コントローラなしのモデルをもっぱらディスプレイとして映像鑑賞などに使っていました。


過去形なのは、Intel CPUなMacBook Proでは全く問題なく使えていたのですが、M1のMacBook Proに接続するとなぜか映像が一瞬映っては消えてを繰り返すという状態になっていまい、互換性がないのかと諦めていたためです。


ところが最近、HDMI端子の出力をUSB Type-C DP Alt Mode接続に変換してくれるという、ありそうでなかったアダプタが発売されたのを見つけました。

サンワサプライ HDMI-Type-C(DP Altモード)変換アダプタ(4K/60Hz) AD-HD26TC

これはUSB Type-C接続で映像と電源を受け取るタイプのモバイルディスプレイを、HDMIしか出力できないデバイスで使うことが想定されている商品のようです。このスマートグラスでも入力方法は同じと言えるので、これを使ってM1 MacBook ProのHDMI出力に繋げば正常に動作するのでは?と思い試してみることにしました。*1


実際に試してみると、USB Type-C 接続の時と違って、途切れたりすることなく映像が出力できることが確認できました。EDIDもきちんと伝送され機種名や対応解像度もきちんと認識されます。
さらに意外なことに、給電用と書かれたUSBは実は出力先のデバイスのUSBの信号をパススルーしているようで、スマートグラスに搭載されたセンサーやUSBサウンドデバイスまで認識されました!
ただし、画面の最上部の1ピクセルに白い線が表示されたり消えたりを繰り返すという現象が起きるようです。 Windows PCに接続した場合も発生するので、アダプタとの相性でしょうか。。まあこれは白いメニューバーが表示されている状態ではほとんど気になりませんので、再び使えるようになったと言って良いのではないかな?と思います。


しかしMacとディスプレイの相性問題を気にしなければならないとは、ちょっと20年くらい前の話みたいですね。。

*1:M1 MacBook ProのUSB Type-CからHDMI変換器を通すと映らないが、HDMIポート直接接続なら映るという似たような現象を古い別のモニタでも経験したこともあります。この時もIntel Macでは変換器経由で動作していたので、おそらくM1 MacのUSB Type-Cからの映像出力には何らか対応範囲が狭いという問題があるのでしょう。。