iPhoneで電波時計を合わせよう

日本国内の電波時計の基準局(JJY)からの電波を模擬した信号をiPhone/iPad/iPod touchから出力して、電波時計の時刻を合わせるiPhoneアプリをリリースしました。
起動時にNTPで正確な時刻を取得し、それに合わせます。(インターネット接続できない場合にはiPhoneの時計が基準になります。)


JJY Simulator (App Storeで見る)


原理としては、13.3kHzの音声信号として出力し、イヤホンから出る微弱な電波のうち、3次高調波(40kHz)を時計に受信させて、標準電波と見せかけています。
元のアイデアWindows用ソフト電波時計用JJYシミュレータで使われていた方法です。


なおArduinoで電波時計を合わせた際には、PWMを使って直接40kHzの信号を作り出していました。

使用風景

画面には、JJYで使われている送信データの内容が表示されます。1秒に1bit(? 信号の長さで0/1/マーカを表現)、1分間(=60bit)で1つの日付/時刻を表します。フォーマットの図解はこちら、詳細はこちらに説明があります。


イヤホンをすぐ近くに置く必要があります。イヤホンコードを時計に巻き付けるようにすると尚良いかもしれません。

使用方法


  1. イヤホンをiPhoneのイヤホンジャックに接続し、電波時計のすぐそばに置きます。
  2. 音量を最大に設定します。
  3. 「音声信号を出力」をオンにします。
  4. 電波時計を強制受信モードにし、時刻が合うまで数分間待ちます。

注意

  • 大きな音がします。イヤホンは必ず耳から離してご使用下さい。
  • イヤホン/時計の機種により時刻が合わせられないことがあります。
  • 簡易アンテナ(数mの電線等)を接続すると、より確実に時計合わせができます。自作アンテナの作例は、こちらが参考になります(製作や実験は自己責任でお願いします)。